丸尾孝俊氏は資産4000億円! 出版本「大富豪アニキの教え」に学ぶお金儲け語録

「大富豪アニキの教え」という本があります。

丸尾孝俊さんという人の本です。

 

この丸尾さんという人は、いまではもう有名かもしれません。

元は暴走族の総長。

ほぼ無一文で、夜逃げ同然でバリ島に移住。

貧乏な生活をしているにもかかわらず、現地住民にお金を貸しまくり、有り金をはたいた代わりに得たのが、ゴミのような土地の権利書。

しかしこの土地がのちに急騰し、大金持ちに。

その後、多くの事業をバリで立ち上げながら、現地に学校や病院を建てるほか、多くの子供の里親になり、大金持ちであるとともに、地域貢献を行っている。

 

そして、色々な日本人に、成功するためのアドバイス、生き方について語っておられ、信奉する方も多いようです。

 

そんな立派な方ですが、なかなか面白い方のようです。

ではこの一見怪しい、丸尾さんの著書「大富豪アニキの教え」をもとに、彼の話は本当なのか、そして本当にお金持ちになれるのか?

を検証していきたいと思います。

 

丸尾孝俊さんは本や映画のモデルにもなられています

丸尾の兄貴は、テレビドラマになった「夢をかなえるゾウ」に登場するアドバイザーのガネーシャのモデルでもあります。

また、丸尾さんのことは堤真一さん、尾野真千子さん主演で「神様はバリにいる」という映画にもなりました。

兄貴を演じているのが堤さんです。陳腐そうな感じの映画ですが、内容はしっかりしており、兄貴の良さを堤さんが見事に引き出しています。

B級映画感が丸出しではあるのですが(笑)、B級映画のような仕上がりにはなっていません。面白いですよ。

 

丸尾孝俊さんは強面ですが、仏教的・宗教的な価値観を持たれています

丸尾さんは、上の動画をご覧いただければかなり強面で、怖そうな、ヤ○ザ風の男性ですが、お話をされている内容は仏教観にも通じる、実に意外な面白いお話です。

たとえば、

「『相手を自分ごとのように大切にする心』が大事」だとおっしゃいます。

 

丸尾さん=兄貴を訪ねてやってきた本の主人公である「いっちゃん」が

「僕も価値観的に違うところが見え隠れすると、そこだけ、特に気になってしまいます。この人は僕と『違う』って…」

と言うと、丸尾の兄貴は

「それ、違うねん。100%性格とか好みが一致する人なんかいてないのやから、『自分との違い』を必死のパッチで見つけて分類ばかりしていたら、本当に少数の人としか、仲よくなれないやん。そうでなくて、相手との共通点を探してかかるんや。一見、『コイツはオレと違う』と思えるようなヤツでさえ、『相手を自分ごとのように大切にする心』を持ってすれば、共通点は目白押しで見つかるもんやしな、『つながり』も『絆』も『ご縁』も、共通点から育まれるんやて」

と、ご縁や絆の重要性を主張します。

 

お金の使い方についてでは、

「あのな、いっちゃん。『人のためにお金を使い続ける』ことをやり続けるべきなんやな。そしたらな、必ず『自分が豊かになる』から」

と述べます。

後輩にご飯をおごってあげると、後輩は先輩にとても大切にされていると感謝し、そして先輩のために恩を返してくれるようになり、そしてその後輩も、自分の後輩の面倒をみるようになると言います。

「それが『相手を自分ごとのように大切にする心(=つながり・ご縁・絆)』になっていくねんて」

こう兄貴は言います。

 

おごりたくても、おごるお金がない場合は、副業やアルバイトすることを勧めています。そうしてでもおごるべきだと主張するのです。

そして兄貴はさらに驚くべきことを言います。

「相手を大切にする心はな、後輩だけではない、『神様』の心にも届いてるんやて」

これは結構、ぶっとび理論ですが、兄貴は続けます。

「『人のためにお金を使い続ける』人間を神様が見捨てるやろか? あ〜、せやないなぁ。もしオレが神様なら、そんなええやつ、絶対に見捨てないで。そしたら、神様やったら、そんなええやつ、どうしたる?」

「そんなええやつ、神様ならな、豊かにしたるに決まっとるで、大富豪にしたるに決まっとるがな。せやろ? せやからな、いっちゃん。『人を豊かにすること』、『人のためにお金を使い続けること』を繰り返すべきなんやて。そっちのほうが人からも目立つしな……、それにな、神様、絶対に見てるんやて」

 

仏教は「神様はいない」という宗教ですので、厳密に言えば「神様が見捨てない」というのは仏教観とは少し違いますし、丸尾さんは仏教徒ではないと思いますが、こういった宗教的な思想が、丸尾の兄貴の根底にはあるようです。

 

たしかに、こういった「お天道様が見ている」といったことは、宗教は不要だと考える私でも、大事ではないかな? と私は思います。

結局、自分が善行を働くこと、あるいは倫理的・道徳的に行動するということの中には「こんなことをするのは「人としてどうなの?」「もし自分がされたらどう思うの?」「神様がもしいたとして、許してくれるの?」と、いうように考えを巡らすから、真面目に生きるのであって、迷った時の指針として、自分を超えた視点で考えてみることはとても大事だと思います。

 

ブッダもこういった自分を超えた視点で物事をみていたことは間違いないと思います。

ちなみに、脳機能学者の苫米地英人氏によると、高い視点で物事をみることを「抽象度を上げて考える」と言うようです。

 

つまり、こういったつながりを大事にすることは、抽象度を上げて考える視点をもつということでもあるわけです。

 

  • 利己的に考える=自分のことだけを考える=視点が低い
  • 自分と相手のことを考える=自分だけの視点では損でも、2人の関係は良好になる=視点が高い

このように、抽象度の高い視点で物事をみることが、お金儲けにつながるのだと兄貴は述べているわけです。

 

大富豪アニキの教えから学べること

さて、つぎは動画に話を移していきましょう。

上記の動画も、実に示唆的で面白いです。ぜひ見てみてください。

上まで戻るのが面倒だと思いますので、同じ動画を下記に貼りますね(笑)

さて、動画ではいきなり上半身裸でタトゥーを入れた体、そしてガラガラのダミ声は完全にヤ○ザとかそっち系の雰囲気のおっさんが登場します。

これこそが丸尾孝俊の兄貴です(笑)

まあ、あまり気にせずご覧下さい^^;

 

動画開始2分、どうすれば豊かになれるのか? つまり、お金持ちになれるのか、という質問に対し、

「豊かな人を、豊かにしないといけない」

と、兄貴は答えます。

兄貴自身、豊かな人を豊かにすることで、さらにお金が回り、多くの孤児を救うことができたそうです。また、

「神様視点で考えろ」

と、ここでも兄貴は神様を持ち出して説明します。神様は、

「より多くの人が豊かになれることを応援するようになっている」

そう主張します。

これも抽象度を上げた視点についての話ですね。「神様ならどう思うか?」ということを天秤にかけて考えるなど、このような宗教観が兄貴の根底を支えていることは間違いないですが、この考え方が結果的に、高い視点で物事を見るトレーニングになっているのだと思います。

 

その他にも多くのエピソードを語られますが、面白いのがこの撮影の場所ですよね。

これは兄貴のバリにある家ですが、おそらく、たくさんの人が出入りしていて、毎日大勢の人と寝食をともにしているようです。

本にも書かれていますが、この丸尾の兄貴は、人をどんどん招き入れて、宴会をし、そして豪華なホテルに泊めてあげ、たくさんの人たちにアドバイスを送っているそうです。

こういう暮らしは、昔は日本でもあったそうです。

しかし、いまや無くなってしまった。

その懐かしい風景がバリ島にはあり、その空気、風土を浴びることを、兄貴は大事にしています。

そしてこの生活を、多くの日本人に伝えたいという思いがあるようです。

だから、このようにして多くの人を招き、毎日のようにアドバイスを送っているのです。

 

そのためにも「遠慮ゼロ」で関わること。

それが大事だと兄貴は主張しています。

 

そして動画開始11分、「兄貴の仕事がうまくいきだした原因」について質問が飛びます。

兄貴の回答は、その仕事に対する、

「思い入れの時間の長さ」

だそうです。

思い入れが長いと、いろいろと工夫をするようになるからだと言います。

丸尾の兄貴によると、工夫しまくる自分はエジプトでいうと「クフ王」らしいです(笑)

なかなかウマイですね(笑)

 

それでは最後に、上記以外の丸尾さん流のお金儲けの方法について2点まとめて書きます。それは

  • 縁結びの神様になる
  • 1日14時間以上働く

です。

では、書いていきましょう。

 

縁結びの神様になる

上記でも述べましたように、兄貴はつながり・ご縁・絆を大切にしており、それをきっかけにして豊かになることができると主張しています。

では『大富豪アニキの教え』の著書から再び印象していきましょう。

「つまりな、人と人を結びつけることによってな、『ご縁つなぎ料(紹介料)』というものが、いろんな形で入ってくるんやて。たとえばな、自分が保険屋さんだったとするやろ。でも、いきなり『保険に入ってください!』じゃ、保険も売れないやろ? そんときにな、『定年したらバリ島に住みたい』という人に『バリ島に知り合いがいるので、いろいろ相談にのってくれるかもしれませんよ』と言って、バリ島の友達を紹介する(ご縁をつなぐ)んやて」

「するとな、『キミ、ありがとう。バリ島に住むにはどうしたらいいか、いろいろ聞くことができたよ。キミはたしか、保険のセールスマンだったよね。恩返しに、キミから保険に入るよ』とかなったりするんや。せやろ?」

「すると、自分のところに『ご縁つなぎ料(紹介料)』が入るやんけ。あのな、相手から『保険の話』が出るまでは、いっさい、保険の『ほの字』も出さないというのがポイントなんや。そんなもん、出してしまったら、いやらしいやろ」

 

なるほど、結構、具体的なテクニックです。ほかにも例として、

  • 幼稚園を紹介する
  • 病院を紹介する
  • 学習塾を紹介する

などをあげておられます。

 

このように、紹介に紹介を重ねていくと「ご縁つなぎ料(紹介料)」が入ってくるとしています。保険会社であれば保険の契約を、自動車会社であれば、新車購入の注文を、というように、紹介を重ねることで、結果ができていくのだとしています。

このご縁つなぎをしているうちに、そのうちお金持ちとつながることができると丸尾の兄貴はいいます。

 

その説明の部分を本から引用しますと

「もし、その幼稚園に子供を入園させることができた親御さんが、ウルトラ大富豪でな、そのウルトラ大富豪にバッチリ気に入られたとしたら、パーンと一発で、大逆転やんけ。それで、アガリや」

また、最初の段階では利益は全くでず、後々、返ってくるものなので、それまで継続を続けることが大事なのだそうです。

この考え方は、人のためにお金を使う、後輩におごりまくる、などと同じ考えですね。

兄貴は、自身のこれまでを振り返り、

「そら、ウルトラ貧乏やて。でも、お金を貸していた数十人の中の1人が土地で返してくれてな、ごっつい安い荒地やったけれど、その土地が2年後に、なんと、ウルトラ大化けして、『3億円近く』で売れて、そこから、オレも大富豪デビューやて。でもな、オレかて、デビューするまでに、日本にいたときから数えて、いった何年かかったと思うてんねん、どれだけおごりまくったかという話やねんて」

 兄貴はガハハハッ、と大声で笑った。

だとし、このご縁をつなぐ行動を、とにかく継続することがとても大事だと主張されています。

 

「1日14時間以上」働く

そして『大富豪アニキの教え』による稼ぐ方法その2ですが、それはなんと単純、1日14時間以上働くことらしいです(笑)

これはまたなんともシンプルですね(笑)

 

本の中で、兄貴はいいます。

「あのな、いっちゃん。本当にゼロから大成功した人間に聞いてみるとええがな。ゼロからはじめてな、1日8時間の、お決まりの仕事を月曜日〜金曜日の平日、ただこなすだけで、大成功できるわけないんやて。いっちゃんだって、そう思うやろ?」

しかし、いっちゃんは食い下がります。もっと簡単に大儲けできる「必殺技」はないのか、と。

「ないな…残念ながら。そんな『必殺技』があってな、ポーンと大成功できるなら、みんなそうするやろ。そんなものは、どこにもないから、そんなふうにならないんやて。今まで、いっちゃんに話したことをな、一つひとつやりながら1日14時間以上ガッツリ働くんやて。人より長時間働くというのを、積み重ね続けた先に成功があんのやて。『継続・続ける』や。なんでも続けることが大切なんやて。オレかて、はじめはそうやったんや…」

兄貴、急に実直ですね(笑)

ここでウルトラな必殺技を出さず、地道な努力を進めるところが、なんだか信頼できますね。

ここで「銀行からうまくお金を借りて、借金というリスクを背負いながら一発逆転で不動産投資をしろ」とか「オレが融資したるから、一発逆転のビジネスに挑戦してみろ」とか「オレに金を預けてくれたらその金を2倍にしたるわ」

みたいなことを言われたらもう、興ざめどころのレベルではないですが、そういうことを言わずに、14時間働け、と物理的な努力を勧めるあたり、なにか一番リアルで実直なアドバイスに個人的には感じました。

 

ただ、単に14時間働くのではなく、もし長時間働くのであれば「人に会いまくれる仕事」をするべきだと主張しています。

これは上記で述べましたとおり、つながり、ご縁、絆を育むことが、お金儲けにつながるというのが丸尾の兄貴の考えですので、セミナーの運営会社とか、夜のクラブで働くとかして、人とのつながりを持つことを強調しておられます。

 

だいたい、丸尾の兄貴式の儲け方が、お分かりになりましたでしょうか?

 

まとめ

この兄貴の教えどおりにやればいい、兄貴の考えこそ正しい、とは私も思いません。

しかし、この兄貴の考えはスピリチュアル的な考えもありつつ、努力も重視されており、バランスのとれた考え方ではないかなと思います。

 

兄貴もおそらく、自分で考え、自分でこたえを出すことを大事に考えていると思いますので、兄貴の言葉を真に受けず、応用して考えていくことも大事でしょうね。

 

ちなみに、この本にはロブスターやら、上海ガニやらナシゴレンを食べるシーンがあるのですが、めっちゃ美味しそうなので羨ましいですね。

丸尾の兄貴は別にしても、バリ島に行ってみたくなります^^;