小池龍之介さんが一番お勧めされているのは呼吸瞑想だそうです。
瞑想の役割は思考を止めることです。
思考、つまり左脳の暴走状態にある我々は、あるがままの状態を享受させてくれる右脳が機能していません。
そのため、苦痛を感じてしまいます。
そのことについての記事はこちらに詳しいです。
小池さんはご自身が管理されている月読寺のほか、カルチャーセンターなどでも座禅指導をされているそうです。
そこでよく教えていらっしゃるのが呼吸瞑想だそうです。
ではその呼吸瞑想について書いていきたいと思います。
悟りはスピリチュアルなものではありません
瞑想によって、アセンションがどうとか第3の目が開いたとか、天使が見えたとか、宇宙の波動がどうとか、色々と怖いことを言う人がいますが、基本的にはそれ自体が左脳による妄想か、夢の一種だと私は考えています。
もちろん、超常現象的な力を否定するわけではないのですが、現実主義者にとっては、そういったオカルトな情報は悟りに特殊な妄想を抱いてしまい、かえって気づきを遠ざける気がします。
そんなスピリチュアルでオカルトな空想を持たなくても、左脳の働きを抑制し、右脳を活性化させれば悟れると私は考えています。
上記のリンク先で、スリランカの僧侶であるアルボムッレ・スマナサーラさんも
「思考をやめるのは物凄い難しい」
「左脳が、何兆もの細胞が思考させるために構えているのだから大変です」
「しかし、ちゃんと頑張る(思考を止める)とだいたい2週間で成功します」
「思考を止めてみたら悟れます」
「たったそれだけです」
と、実にあっさりと「悟れますよ」と語ってくれており、スピリチュアルパワーや天使の力を借りなくても、普通に思考を止めるだけで悟れるということですから、その言葉を私としても心強く思っています。
呼吸瞑想のやり方
さて、この呼吸瞑想はとても簡単です。
自分が行っている呼吸に意識を集中させるというものです。
- 目を閉じる
- 自分が鼻を通じて、吸っている息や吐いている息に意識を向け、集中する
- 自分が息を吐いている、吸っていることに気づく
意識しなければ普段、気づかないことに意識をするわけです。
呼吸は刺激が少ないものですから、普段は大きな音や、食欲、性欲、怒り、不満、悲しみといった強い刺激にまみれて気づかないものです。
しかし、意識をしなければ気づかないものに、気持ちをあえて向けることで、高い集中力が付きます。
集中力をつけると、強い刺激がなくても集中できるようになってきます。
自我という強い刺激に支配されない自分を作っていくわけです。
雑念も湧きますが、湧いてきた雑念は「雑念、雑念、雑念」と10回くらい心の中で唱えることで、単なる雑念だと俯瞰させ、打ち消していきます。
この呼吸のうっすらとしたとした刺激に集中できた時点で、思考は完全に消え、「空」を体感できます。
小池さん曰く「完全に掃除されて、リフレッシュされた状態」になります。
基本的には、難しく考えずに、ただあぐらをかいで座るか、椅子に座ってやれば良いと思います。
呼吸瞑想における細かい座禅の組み方などは、下記をご参照ください。
>座禅の組み方、「結跏趺坐」「蓮華座」をする意味、理由とは…
座禅瞑想は、難しい知識もルールもなく、呼吸に意識を向けるだけ、という非常に簡単なものです。「簡単だから悟れない」ということもありません。
座禅瞑想だけで十分に悟れると思います。